第3話 ある晴れた日のこと

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「ふふ、本当によく似合ってるわ~。 私のおかげかしら?」 突然、母さんが意味の分からないことを言い出す。 「ん? どうゆう意味だ? 1万も軍資金援助したからか?」 「あら?知ってたの?しーちゃんね……」 「あわわ……!ハルカ!ダメ!ダメダメ~~っ!」 そう切り出した母さんにこのままでは何かマズいと思ったのか、 シンデレラが慌てて割って入ってきた。 でもそれは遅かったようで…… 「私がしーちゃんにお買い物すすめた時、このコったら、『新しい洋服買ってミっちゃんにキレイな所見せるの!』 って気合い入れてたからついお小遣い弾んじゃって~~てへ♪」 「あぅう~~~」 と言いながら頭からケムリを出すシンデレラ。 いや、イマドキ古典すぎて珍しいぞ。ソレ。 ……っていうか「てへ♪」じゃねぇよ!母さん! 何だ今の!?今なんて言った? シンデレラは俺にオシャレした姿を見せたかった………? うぐ……! 何か謎に俺まで恥ずかしいじゃねぇか! ……でもちょっと嬉しいかも。
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