第4話 「ガッコウっておいしいの?」

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通い…… いや、走り慣れた通学路をシンデレラを引っ張りながら体力の続く限り駆け抜けていく。 「ちょっと!ツンツン! はやい!はやいってば!」 「はぁはぁ……! 頑張れ!このままならイケる! ……うぉっ!?」 しかしいきなりシンデレラを引っ張る手が重くなった。 「バカ!急に立ち止まるな!」 「はーはー……、 もうムリっ!休憩!休憩したいよ~~! ノドかわいた!ジュース飲みたい!」 「……は?」 あーもぅ! このジコチュー女め! 「なんで……! はぁ……はぁ……、そんなに急ぐのよ~! ガッコウってそれ程大事な所なの!?」 「あのなぁ……。 さっきも言っただろ? コッチのセカイじゃ俺達みたいな年齢のヤツはみんな行ってるの! 勉強とか友達と話したりとか、そこでしか出来ないコトがあんの!」
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