第一章 『卒業』

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 そう、あれは本当に遠い昔……ばあちゃんの家の民宿の近くに立派で大きな桜の木があって、そこで女の子と逢ったんだ。でも、 「本当になに約束したか覚えてない……ま、どうでも良いけど」  佑樹はポツリと呟くと再び歩み出した。  なにを約束したかなんかどうでもいい。2005年3月1日……今日この日をオレは一生忘れない。絶対に。
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