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「俺、大昔の地図帳持ってるからな、今じゃかなり小さくなってるだろ?」
「えっ…大昔の地図帳持ってるの!?」
異様に驚いてるが、なぜそんなに驚くんだ?と思いながら問いに答える。
「親父の親父の親父の親父の親父の物らしいけどね。
…なんで?」
カールは唖然とした表情で、何やら俺に語り始めた。
「いいかい?これはね……これはもの凄い重大なことだよヴィント君。
今この時代で昔の日本が載ってる地図帳なんて誰も持ってないんだよ?
つまり!君はもの凄いお宝を持ってると言うことだよヴィント君。
その地図帳に値段を付けるとすれば…億どころか兆だよ兆!本当にレア物だよ?」
なぜ君付け…?
つか兆まで行くわけねぇだろ。
でもアレってそんなに高価な物なのか?
俺の脳裏に1つ企みが芽生える。
「じゃあ売って億万長者になろうぜ!!」
「バカ野郎」
まぁ当然の反応だろう。コイツをからかうと結構うるさいんだよな…。
「なんだよ…、せっかく億万長者になれるんだぞ?億とかなら…とりあえず豪邸を建てて、コンビニ弁当食いまくって………ハ、ハハ………フハハハハハハ!!」
「うぁぁ…遂に狂った…」
こうして楽しい時間は過ぎ去っていった。
しかし、本当に売りたいな…。
「じゃあ今日の所は帰るな」
「あ、うん。また明日ね。」
「あぁ。学校でな。」
伝説の国か…あまり乗り気じゃないが、カールの為にもやってやるか。
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