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八月二日
とうとう浅野村に帰ってきた。懐かしいが恐ろしい…。私はなぜ戻って来たのだろう。この村は…私の力だけではどうにもならないのに。
しかし手掛かりは得た。うまくすれば…皆を救えるかもしれない。
…救うという言い方が正しいのか…とにかく今日はホテルに泊まって明日から行動しよう。
八月三日
恐ろしい夜だった。彼らはやはり人間を憎んでいる。人間に戻りたいに違いない。はやく助けよう。早くしなければ私も…人間ではなくなってしまいそうだ…。
八月四日
彼らは太陽と自分の姿が苦手なようだ。弱点のお陰で二度目の夜をこすことができた。しかし私の体もそろそろ限界か…太陽が忌々しく感じる。ここの空気を吸いすぎたのだろうか。急がなければ。
八月五日
私の体は持ちそうにない。体からは触手が生えて…もうすぐ頭も回らなくなるだろう。
カケラを…カケラを隠さなければ…これを失ったら村は救えないのだ。
外の世界に逃がした若者が帰って来る前に…カケラをはめなければ…
八月六日
カケラをコインロッカー79にカケラ の カギ カケラを 探して 学校へ向え 学校の 二階 二階の 二階の あの部屋に カケラを 早く
八月七日
忌々しい 光 忌々しい 人間 忌々しい 忌々しい
鍵を 誰か わたして…
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