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コン…コンコン…コンコン…コン…
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??だれだ??
起きると時計は夜八時。日はおちて真っ暗だ。だれだか知らないがドアをノックする音がする…不気味なリズムだ…私はドアの確認窓から誰が来たのか見ることにした。
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!!!!!!
そこには不気味な人間の形をした異形が立っていた。顔はドロドロのヘドロのような物で覆われ、体中からミミズのような触手が生えている。
私は驚いて腰を抜かしてしまった…。
呆然としていると今度はドアを激しく叩く音がする。ヤツが中に入ろうとしているのだ。
「まずい…なんとかしないと…」
とっさに部屋にあった大きなイスとTVでドアをふさぎ、固定した。
…音はやんだ…。
「あれはいったい…」
私は酷く動揺していた。しかし…なぜか初めて見たような感じはしなかった。
…?窓をガシガシと叩く音がする…まさか…!
私は窓から外を覗いた…そこには真っ赤な一つの目をもつカラスのような鳥が大群でやってきていた…。
「一体…この村は…」
とにかくこの部屋からでなければと思っていると再びドアを叩く音がする。たくさんの呻き声が廊下から聞こえて来た…。
「グエッ…ガガァ…ンガ…」
どこか逃げ道がないかとキョロキョロしていると…ベッドの横に不気味にあく穴がある。
「こんな穴…さっきはなかった…しかし…」
私はその穴に入るしかなかった…。
穴の中はどこか空間が歪んでいるように見えた。
穴に入ろうとした時…ドアが吹き飛び…異形が部屋に飛び込んできた。
「くそっ!!」
私は穴に逃げ込んだ。異形の手が私のカバンを触った感触がした。
なぜかヤツらは穴にははいってこなかった。
異形を振り切ってからカバンをみると…ヌルヌルした液と共に紙切れが付着していた。
『私はこの村に戻って来てしまった。これは宿命なのか…。また恐ろしい夜がやってきた。…あの子だけは…あの子だけは…この宿命から逃れられることを祈りたい』
叔父さんの字だった。叔父さんはヤツらに殺されてしまったのだろうか…。
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