ろくでなし。

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悪ぶるのと悪いのは違うわけさ。 アホなカッコしてもええけど、威嚇はダメ。それはわかってる大人なガキんちょやった。 おれはちっこくて、まだ小学生が抜けてなくてコンプレックスだらけ。 でも負けん気だけは強かった。 サッカーも波乗りも学校も。 でもほんまにちっこくて、それが嫌で嫌で。 みんなはデカくなり始めて、色気出しやがる。 当時はキム○クがロン毛にして、当然おれらも伸ばすわな。 先輩方はバイク乗ったり、ケンカするコトで名前を売るわけ。 でもおれらはそれはしたないの。 理由もなく人傷つけても、例えそれで勝ったとしても力でしかない。 そんなんなら、理由があるケンカしかしないようにって決めた。 ってか暗黙の了解やった。 ダサいコトってわかってたから。 それがおれらが目指した「ろくでなし」。
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