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上北町の公立上北高校に通うごく普通の高校生、潤。
潤はこの日、家の自分の部屋にいた。
『はぁーー………何もする事無ぇな。』
潤は、本棚に置いてあるマンガに手を伸ばした。
その時、何か視線のようなものを感じた。振り向いた途端、潤は何とも言えない恐怖に全身が凍りついたように動けない。
(……誰…か……いる!)
潤は震え始めた。
そこには、自分と同い年くらいだろうか、一人の青年が立っていた。
しかも、肌が青白く、体がうっすらと透けて、向こうの壁が見えている。
『だ、誰だ!?』
青年は答えようとしない。
『おいっ!誰だって聞いてん……』
『うるさいよ…』
突如、潤の体が後ろの壁に叩きつけられた。
『カハッ!!』
潤はいきなりのことに動揺していた。
『な、なん…………だ……』
潤は意識を失った。
その時、青年が発した言葉は
『すべてがゼロになる。』
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