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『ちょっと、大丈夫?』
聞き覚えのある声に潤は目を覚ました。
(まだ、生きてたんだな。)
と、そこには潤の姉である知恵が立っていた。
『あれ、姉ちゃん。』
『あれ、じゃないわよ!一体何があったの?』
(姉ちゃんにあの事は黙っといたほうが良いな。)
『何でもない。ただ、疲れて寝ちゃっただけだよ。』
『そう、それなら良いけど。』
『ごめん、心配かけて。』
『それじゃ、なんかあったら言いなさいよ。』
『うん。』
知恵は部屋から出ていった。
『……痛ぇっ……くそ、一体何だったんだ?』
潤は、さっきの出来事を思い出した。
『確か、俺、吹っ飛ばされたと思ったんだけどな………そうだ!』
潤はあることに注目した。
あいつは体が透けていた。つまり、
『人間じゃ……ない!?』
そう、それはまるで………霊のような……
そしてもう1つ、
『すべてゼロになる。』
この言葉の意味を、潤は、知らない…………
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