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2日後、何にも思いつかないまま平日を迎え、今日からまた学校に通う。
学校の様子は、いつもと何ら変わり無いのだが、潤は、ある不自然な事に気づいた。
『あれっ?』
そこには、1人、足りない人物がいた。
委員長の侑美。
彼女は普段から元気で学校を休んだ事がなかったのだが、今日は姿がなく、席が1つ空いていた。
俺は隣の大輔に
『なあっ、侑美が休むなんて珍しくね?』
と聞くと、大輔は
『はぁっ?誰だよ侑美って?』
と返してきた。
『誰って、侑美だよ侑美。このクラスの委員長の。』
『このクラスの委員長は涼子だろ!何言ってんだよ。』
『じゃあ、あそこの席は……』
『あそこは元々空いてただろう。潤、大丈夫かよ?』
大輔の言葉に潤は愕然とした。
(嘘だ。なんで侑美まで。侑美も消えたって言うのかよ。)
潤は頭の中が混乱し始めた。
『一体どうなっちまうってんだ………畜生!』
『また、守れなかった。』
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