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潤は、下校途中も頭の中が上の空だった。
『二人目。』
その声に、潤は振り返った。部屋での時と同じようにあの青年が立っている。
『お前!!』
『相当怒っているようだな。』
『当たり前だ!なんであんなことをするんだ!お前は何がしたいんだ!』
『僕は、この世界を一から作り直す。』
『!?………そんなことをして、どうなるっていうんだ。』
『簡単な事さ。この世界をあるべき姿に変える。…………邪魔する奴は………容赦なく殺すよ。』
『っ!!』
潤は、勘づいた。
『わかったみたいだね。そう、君に関してはそういうことじゃない。僕に対する接し方が、気にくわなかった。あの部屋でのね!』
青年は続けた。
『だから、いずれ君も殺す。その前の余興が、今回の消失さ。だけど、これからはそいつが苦しむような殺し方をする事にするよ。じゃあ、楽しみにね。』
『待て!!』
潤は、呼び止めようとしたが、またもや、青年は消えてしまった。
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