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彼女は日増しにやつれ、目に見えて元気がなくなっていった。
顔色には生気がなくなり、元気がなく、常におびえている彼女を見るのは辛かった。
辛くてたまらないけどどうすることもできない。
そんなある日、信じられないことがおきた。昨夜まで生気のなかった彼女が、一晩で元気になったのだ。
私は驚いて理由を聞くと、陰陽師を名乗る初老の男性のイメージが脳内に湧き、会話ができるというのである。そしてその陰陽師が霊を遠ざけてくれたというのである。
何がなんだかわからないけど、とにかく彼女が元気になり帰宅も嫌がらなくなったのであり、喜ばしい限りであった。
ただ、気がかりな事は、彼女は陰陽師の出現にともない眠っていた霊感が目覚めたらしく、様々な霊的なものが見えているらしい事である。
普通の人間よりよく見えると言うことは相手からも見えると言うこと。
つまり高いビルからは遠くが見やすいが、遠くからも高いビルが見やすいのである。つまり霊感の強い者は霊障も受けやすいという事である。
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