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「宿、宿…っと…」
瑪瑙は村を見ながら宿を探す。
すると背後からの視線を感じ、振り向いた。
だがそこには黒髪の自分と同い年ぐらいの女が立っており、瑪瑙に話かけた。
「宿をお探しですか?」
「ん?あァ、まァな。ところでお前は?」
普通の人か、と思い警戒するのをやめた。
「私はこの村の村長、紅月(こうげつ)です。」
村長である紅月。
元はある男の弟子であったが、訳あって今は普通の村長。
歳は17歳。
「そ、村長!?ま、まァとりあえず泊まれるとこがほしいんだが。」
「でしたら私の家を使って下さい。食事も用意しますし。」
「そうか。ありがたい。」
瑪瑙は紅月について行き、案内してもらった。
「ここが私の家です。汚くて申し訳ありません。好きに使って下さいね。私は今から山菜でも採りに行こうかと…」
「待った!それは俺がやってくる。泊まるっていうのになんもしねェってのはな。」
「ありがとうございます。ではお願いしますね。」
そして瑪瑙は紅月に代わり、山まで山菜を採りに行った。
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