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「山菜…山菜…」
がさがさと歩きつつ、明確に食べれるものだけを採る瑪瑙。
すると。
「うおっ!?だれじゃ貴様!」
茂みの中を抜けると突如現れた少女に戸惑う瑪瑙。
「俺は山菜を採りに…」
「!!その手編みの風呂敷は紅月の!貴様…紅月を食ったのか!?」
「食ってねェ!!」
「なんて野獣な…」
「話を聞け!」
なんとか瑪瑙が説得し、少女を落ち着かせた。
「そういうことならもっと早く言えよ。てっきり紅月を食ったのかと…」
「だから食えねェっつの。」
「紹介が遅れたな。」
(だいぶな。)
「わしは林檎。よろしくな。」
「俺は山菜…じゃなくて瑪瑙だ。」
二人は握手を交わし、山を下りようとしたとき。
「林檎ーーー!!助けてーー!!」
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