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「あら蜜柑…」
「蜜柑!?」
「うるさくてこっちはまともに集中できないのよ。喧嘩なら表でやってきなさい。」
蜜柑と呼ばれた少女はどこか勝てそうにない冷たさと気迫をもっていた。
髪は青みがかかった黒で16歳。
「そっちはお客さん?」
「こいつは山…」
「瑪瑙だ。よろしく。」
「ちっ。」
「てめェ今舌打ちしたな?」
「さァな。」
「赤いの…」
「山菜…」
「「このやろ…!」」
バッ。
二人の間にでかい扇が現れた。
それは紛れも無く蜜柑のものであった。
「「!?」」
「出て行きなさい。」
「「はい。」」
回れ右をして出て行った林檎と瑪瑙。
扉を開けるとそこには少女がいた。
「?」
「なんだ華恋か。驚かすなよ。」
「なんだって何よ!心外ね~。」
「す、すまん。」
「あら、貴方は?」
「俺は瑪瑙だ。よろしくな。」
「私は華恋(かれん)よ!よろしくね!」
華恋という少女は17歳。
特徴は桃色の髪。
すると懐から楽器らしいものを出した。
~♪~♪~♪~♪
「いつ聴いても綺麗な音色ね。」
「素晴らしいですね!」
蜜柑と沙羅が聴き惚れているのに対して、瑪瑙と林檎はその場で寝てしまった。
「私の笛の音色が綺麗すぎて寝ちゃったのね♪」
「こどもね…」
二人は外に出されたまま放置された。
そしてそのまま朝を迎えるのであった。
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