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「じゃあ…やさしく握って」と言ってはみたものの、やっぱりまだ怖かった。
でも彼氏は耳元で「へい、らっしゃい…」と言ってくれた。優しさに泣きそうになった。
あとは彼に身を任せて握ってもらった。
彼は初めてじゃないと聞いたことはあるけど、どこかぎこちなくて決して上手いと言えるものではなかった。
でも、ヒラメ、ハマチ、タイ、マグロと定番な彼のお寿司はとても心がこもったお寿司だった。
最後、お腹がいっぱいになった私が思わず「大将!お愛想!」と叫んだとき、彼も「あざーしたー!」と果てた。
そして一緒に寝た。最初のお寿司が彼でホントよかったと思う。
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