序,

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am.7:00  その日は朝から、様子が変だった。  季節は夏。とっくに日が昇っていなくては、ならない時間帯。  にも、関わらず辺りは暗闇に閉ざされたまま、一向に太陽が昇る気配はない。  人々はこの事態に、パニックに陥り、不安を抱いた。 「生き物は、日光なしでは生きられない」  当たり前の事が、当たり前でなくなりつつある事を、まだ多くの者達が気付いていなかった。  一部の者達を、除いて………。
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