新たなる天使

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「遥か昔、全銀河を襲った謎の大災厄「時空振」通称クロノ・クェイク。クロノ・クェイクは様々な星の文明を著しく後退させた。ここEDENも例外ではなく、その時空振により星間文明は崩壊。栄華を誇った科学力も、惑星一つでは維持する事は出来なかった。この災厄により、人類の宇宙空間を通しての移動、通信手段が同時に失われた結果であった。 この混迷の中、我がトランスバールがこの星系の中心となった起源が、今から約600年前に突如として出現した。 白銀の天体のような姿のそれは、「白き月」と呼ばれ、その白き月はトランスバールに時空振で失われた科学力、すなわちロストテクノロジーを授けた。 これにより、トランスバールは再び…」   ああ…歴史の授業なんて…必…要…ない…ってのに…   「…に対し、トランスバール元皇子、エオニア・トランスバールはロストテクノロジーによるクーデターを………そのクーデターには白き月と対になるロストテクノロジー、黒き月が使用され…」   んなことは子供だって知ってる… ロストテクノロジーを武力として使うべきだとトランスバール皇国に第一次クーデターを起こすが、クーデター側に離反者が出始めて結局クーデターは失敗。エオニア皇子は辺境宙域に追放された。でも、エオニア皇子は再びクーデターを起こす。ロストテクノロジー、黒き月の力を使って…そのエオニアを討ったのが…   「後にエオニア戦役と呼ばれるこの戦いから…」   …ええと…エオニアを討ったのが、英雄タクト・マイヤーズと、白き月を守護する、ムーン・エンジェル隊…   んでそのあと…え~と…ネフューリアっていうヴァル・ファスクが…あ~ヴァル・ファスクってのは、クロノ・クェイクを人為的に引き起こして、EDENを侵略した奴ら…だったよな。   ネフューリアはエオニア戦役で使われた黒き月の残骸を使って、トランスバールへ侵攻…でもマイヤーズ大佐が率いるエンジェル隊にやられた…そのあとEDENがまだ滅びずにヴァル・ファスクに支配されてる事がわかって、これもエンジェル隊が解放…   後に新たな宇宙へ行く方法が見つかって…アブソリュートって言ったかな…そこを介して別の文明を持つ宇宙を探して…   そこで彼の思考は突然の怒声により中断された。
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