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「……あれ……?ここは……?」
葉月は木製の床の上で目を覚ました。
「……え?つか……揺れて……?……!」
葉月はだるい体を無理矢理起こし、周りを見回した。
そして次の瞬間、半開きだった葉月の目は限界まで見開かれる。
「うっ海ぃぃぃぃいいい!!!!!!!!????」
周りは海に囲まれていた。
いや正しくは……
「ふ……船の上……?しかも……古っ!」
海に浮かぶ船の甲板に葉月は一人立っていた。
「あれ……何でこんな事になったんだろ……思い出せ……」
葉月は頭を抱えて、混乱する頭を無理矢理落ち着かせ、つい先ほど起きた出来事を脳の引き出しから抜き出していった。
「えっと……あれは今日の昼頃で……」
「あーもう最悪っ!」
私は食べる物を買いに外に出ていた。
そして買い物を終え、スーパーから出た時初めて気づいた。
ザーー!
雨が降っていた。しかも大量に。
「何でこう言う日に限って雨なのさっ!」
私の手には、こぼれんばかりの大量な買い物袋とバック。傘は持っていない。
まあ持ってたとしてもこの荷物と雨量じゃ傘なんて有って無いようなものだろうけど……。
「はあ……もう嫌……」
「あれ?葉月?」
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