第一話:あっと驚き‼突然海賊になっちゃった⁉

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「!」  突然後ろから声をかけられた。 「お前何やってんの?」 「龍斗!」  龍斗だった。 この時一瞬龍斗が救いの神に見えたのは、きっと錯覚なのだろう。 「うっひゃーすげえ雨。何、傘忘れたの」  龍斗は折りたたみ傘を目の前でちらつかせながら言った。 「うん。入れて?」  私はさりげなく頼んでみた。 「おう」  案外あっさり入れてくれた。 「えっと、それから二人で相合い傘してー……。!そうだ、その後水たまりですっころんだんだ!二人で!!そしたら、なんかどっかのアニメの如くスタツアみたいなのを体験してーんで意識を失って……。!龍斗はっ!?」  葉月は周りを見回した。 「う……」  何処からか呻き声が聞こえた。 「龍斗!?」  葉月は急いでうめき声のする方へ急いだ。 「龍っ……?……エル君?」 「ん……?あ……葉月……さん?」  葉月が向かった先に倒れていたのは龍斗では無くエル・朱雀だった。 .
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