14人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちょっと、大勢で叫ばないでょうるさいなあ」
さも迷惑そうな顔で光は耳を軽く塞ぐ。
「ちょっと、光それどうゆう事?」
葉月は真顔で光に質問する。
「どうってどう?」
「勇紀の仕業って……どうゆう事って聞いてるの」
光は、ああ と言って語りだした。
この著者である勇紀の闇の計画を……。
「……あれ?何処、ここ……」
光は真っ暗な闇の中に立っていた。
「……出口……見えないし」
光は真っ暗な中、首をキョロキョロさせるが、相変わらず真っ暗なままだ。
「……勇紀?あんたの仕業でしょ?」
カッ
「あ、ばりた?」
突然照明が着き、光と勇紀を照らした。
「ばりたじゃねえよ。お前こんな所で何やってんの?」
少々切れ気味で光は言った。
「まあまあ、そんな怒りなさんなって☆たまには私だって小説に出たいさ。だ・か・ら、キャラクターである皆さんにも協力して貰おうと言う訳なのデス☆」
勇紀はニタァと笑った。
「千○公の真似すんな。アホ」
「まあまあ。さて、ヒカルン達は今から、私の妄想で作られたカリブ海へ行ってもらいマウス」
「はあ!?なんでうちらがカリブ海になんかっ!」
光は精一杯拒否する。
「ぶっぶー。ヒカちゃん達に拒否権はあっりますぇーん」
「はぁ!?ふざけんなよテメー!!」
光は、明らかにふざけている勇紀に怒鳴る。
「ルールは、カリブ海の何処かで海賊をやってる私を見つけて捕まえる事。期限は無し!んじゃ、頑張ってねぇー」
「はっ!?ちょっ!!」
勝手に話しを進めて、手をひらひら振っている勇紀に、光は近寄ろうとした。
が……
「お前調子に乗ってんじゃ ガクンッ! なっ!!?」
突然光の足下の床が抜けた。
「きゃぁぁぁぁぁぁあああああ!!!」
「ばいばーい♪」
「テメッゆぅきぃぃぃいいい!!覚えてろよゴルァァァァアアア!!!」
光はどんどん真っ暗な穴の中へ落ちていった。
「フフフ……フフ……アハハハ♪」
その場に、勇紀の無邪気な笑い声が響いた。
.
最初のコメントを投稿しよう!