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俺には彼女何か出来ないと思ってた。
訳もなく、そう思ってた。
中学を卒業して高校に入った、想像していた高校生活とは違い
俺は「何か…溶け込めねぇかも、やっぱ知らん奴ばっかだし大丈夫か俺↓」
などと考えてしまっていた。
1年10組、ここが俺のクラスか、期待と不安が入り交じった高校生活のスタートだ。
春休みボケの抜けない俺は初日から寝てやった、と言うか毎日…誰とも話さずクラスの流れを伺っていた。
まだ彼女どころか友達すら出来る気配すらない。
何日かして寝てる俺に隣りの女子が
「ねぇ、いつも寝てるけど…大丈夫?」
と言ってきた、何が大丈夫なんですか?寝てるだけですけど!!まぁ俺にゎ初めて声を掛けるんだ、何言っていぃか分らんかったんだろう。
俺は「ん?大丈夫、大丈夫」
の一言で済ませる事にした、だが…
女子は「そうなんだ、ねぇ鈴木君だったよね?私は真奈美、清田真奈美って言うの、よろしくね」
と言った。
話が長くなりそうな予感がした。
真奈美は既に友達も何人か居たらしく授業が終わると友達を呼び紹介し始めた。
高校生活開始一週間の静けさが消え、一気に友達が増え楽しく過ごして居た。
そんな中、目に着いた子が窓側にポツンと座って居た、俺は少し気なった。
翌日、アドレスを聞こうと勇気を出し、その子の所へ行こうとした、だが運が悪い、窓側は女子達が群がっている。
もぅ面倒だから気にせず中へ入った。
俺は単刀直入に「なぁ、アド教えてくれ」
と無愛想な一言だった。
その子は「え?あ、鈴木君…だっけ?うん、今メモするから待ってくれる?」
と初めて声を聞いた、と言うより何故、俺の事覚えてた事にビックリした、
俺は「じゃ昼か帰りに取り行くよ」
と言うと
その子は「うん、分った」
…第一印象凄い無口…でも慣れれば話すタイプの子だと思った。
そして帰り、メモを受け取りに行くと、その子は廊下で待って居た。
俺は「悪いね、ありがと、三田さん名前は?」
今思えば失礼な言い方だった、
幸恵は「私、幸恵、鈴木君は?」
と聞かれ
俺は「俺ぁ彬仁ってんだ、帰りは一人?」
幸恵は「うん、一緒に帰る?」
お~っと!!ラッキー★
俺は「おぅ、帰るべ」
でも…
???「お~い鈴木く~ん」
この声は…真奈美!?
真奈美は「あれ?ユッキーじゃん、アッキィと帰るの?」
幸恵は「え、鈴木君…どうする?」
俺は「せっかくだ皆で帰ろ」
と言う事で皆と帰る事になった。
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