ハジマリ

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外を見ると辺りは薄暗い雲。何処までも続く雲。 「ねぇ、あとどれくらいで着く?」 隣の少女が話かけてくる。 「あと一時間位ですわ」 話かけられた少女はそう答えた。 「私たちが行く街ってどんな街だろうね」 外を見ながら後ろの三編みを編む。 「パンフレットによると有名な観光地らしいですわね」 そう言いながら長い髪をいじっていた。 「サイレントヒルかぁ。わくわくするね!」 そう言って目を輝かせる。 隣の少女は呆れたように 「初めからヘマしないでくださいね」 と言った。
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