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「し 塩澤!…
私わ思わず言葉を失った
まさか こんな所で彼と偶然出会い まして声を掛けられるとは 夢にも想像しなかった
そんな私にお構いなしで 塩澤は実に人なつっこい笑顔で女の子に声を掛けた
「ねえ 君 ちょっとだけ見ててご覧
塩澤は女の子にそう言うと すっ と手を差し出した
女の子は 泣きながら それでも横目で塩澤を見た
「ほら 飴は好きかな?
そう言って手のひらをクルリと返すと いつの間にか塩澤の手に 棒付きのキャンディが握られていた
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