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何度か訪ねた事があるとはいえ 随時久しぶりだったので道を思い出すのに苦労した
曲がり角や路地を何度か間違え キャリーカートにくくり付けた荷物を引きずって歩くと 予想以上にくたびれた
幸い私は キャリーカートのみかん箱が気恥ずかしいだとか そういった類の羞恥心は持ち合わせていなかったが 見知らぬ他人に道程を訪ねるのは苦手だった
結局 迷いながら見覚えのあるアパートへ着く頃には午後の日差しも陰りを見せていた
随時遠くまで歩いた気がしたが 何の事はない
迷わなければ 駅から十分とかからない場所だった
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