狂った国

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「場所ならあるじゃないですか。ほら」 ネズミが指差した先には流されてきた死体が集まってできた小さな陸地だった。 「足場が悪いじゃない!それに…死体の上でマラソンだなんて………非人道的すぎるわ!」 「何をおっしゃる!我々は人間ではないじゃないですか!人間はこの死体のようになってしまうから、この国に人間はいないのです」 サアア、とアリスの顔から音を立てて血の気が引いていく。 「迷い込んだ人間は、殺される…?」 「はい。…そういえば、ミス.フレイジア。あなた、ここに浮いている死体にとても似ていますN「そんなことない!!全然ないです!!!」 ネズミの言葉を遮って全否定(もとい全力否定)する。
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