日常から非日常へ

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結城が名札を拾い上げると同時に、授業開始を告げるチャイムが鳴った それから又、同じような詰め込み式の、くだらない授業が始まった 「毎日毎日本当に飽きないな…俺は退屈で死にそうなのに…なんかおもしろいことないかな…」 そう呟きながら手に持っているシャーペンを、くるくると回し始めた そんな手いじりをしていると、どこか遠くの方から、微かに悲鳴が聞こえたような気がした しかし結城は、空耳だと決めつけて くだらない授業を聞いてるふりをしていた。
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