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帰り道
カナと燈菩
気を使うかのように
イッパイ話し掛けてくる
『ヒロさんの昔の彼女ってどんな人なの?』
『私も知りたい!』
『…………』
何で教えなきゃ…
無理だ無理
無視を続けよう
話す必要がない
『親方に少しだけ聞いたことあるんだよね~』
『何?』
『彼女は韓国の人で……ヒロさん笑わない日は無かったったって!今と真逆だよね』
『ヒロ君が笑う?見てみたい!何で今は笑わないの?何で?』
『……笑う必要が無くなったから』
約束してた
苦しくても悲しくても
いつも笑顔で居る
約束したんだけどさ
心に穴が空いて
毎日…毎日…
何かを探してる
穴を埋めるために
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