第一章~出逢い~

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『帰ろう…』     その言葉の意味が 自分の中で 千葉に居ちゃダメだ そんな気にさせる       『先に帰りな…俺はまだここに残るから』     『ダメ!一緒に帰るの!』    俺の腕を力強く 引っ張り歩き出す 振りほどこうと思えば 出来なくもない だけどしなかった 何故だろう… チョッとミドリと被る         『ヒロさ~ん!!』       前から走ってくる 燈菩?     『ハァハァハァ…間に合いました……か…?ハァ…』     『燈菩君、間に合わなかったよ……』     『何の話よ??燈菩が何で来る?』     『カナチャンに連絡あってヒロさんが暴れてるから止めに来てって…』     カナを睨みつけ 再び燈菩の顔を見る     『燈菩…オメー』     『何も無かったみたいで良かったぁ』       俺の居場所を教えた事 今は胸に…     『悪かった…帰るか…』         少なからずとも 心配してくれる人が居る それだけでも 千葉に居る理由があるか ミドリ…俺は少しだけ 幸せを感じるよ
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