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パンっ…
チュンチュンチチチ…
「お嬢ー!朝ですぜー!」
ガララァッ…
いきおいよく襖を開けた。
「…分かってる…そんな大きい声出さんでも分かってる…フワァー。」
大きい口を開けてあくびをした。
「!珍しい事もあるもんですな…いつもは起きんお嬢が…」
バシィッ
「余計なお世話だ!松!」顔を真っ赤にして顔を叩いた。
「すんませんでしたぁ!お嬢許してくだせぇ!」
へこへこと頭を下げている松。
「もーいいから、下がれ!着替えられないだろ!」
ピシャッ
いきおいよく襖を閉めた。
30分後…
ドタドタドタドタドタドタ…
「あー!やっちゃったぁ!折角早く起きたのにだめだぁ!」
「だめじゃない…結局早く起きたって、二度寝しちまうんだから…困った子だねぇ…」
髪を団子に結ってある髪型に薄化粧で、着物がよく似合う女が言った。
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