授業中 (サボタージュ)

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  真冬がリラックスしていると、扉が開く音がした。    (やべっ!先生か!?)    真冬が驚いて扉の方を振り向くと、先程保健室で会った少女がいた。  振り向いた時に少女も驚いていたが、すぐに無表情に戻った。    少女は、まだ戸惑っている真冬に話し掛けた。    「アナタは保健室の…。どうしてここに?」    いつもなら、普通に返答できる真冬だったが、まだ戸惑っていた為に上手く答えられ無かった。    「あ…、先生に追い返されたから…。」    それを聞いた少女は、微笑みながら言った。    「それで、屋上でサボっていたの?不真面目ね。」    真冬は少しムキになって訊ねた。    「そ、そう言うキミはどうなんだよ。」    いつもの自分らしく無いと真冬は思った。  自分ペースを完全に崩されている。    そんな事を考えていると、少女は不敵な笑みで答えた。     「知って何の意味があるの?」
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