別れと出会い

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「そんな… 貴方達には迷惑を掛けられません。」 「なら仕方ないけど、何にしろ人間は迷惑の塊なんだ、気にしない方がいいよ。 じゃあ、これで。」 彼は笑顔で後ろに向き、通路へ入っていった。 「…待って!!」 ――やっぱり、行きたい。 彼は振り返った。 「迷惑… 王女である私でも、掛けてもいいですか…?」 ユカは恐る恐る彼に聞いたが、彼は笑顔で、 「多分!!」 と答え、手を差し出した。 「そこ、段差あるから気をつけて。」 ――お父様、少しの間、旅に出ます。 勝手をごめんなさい… そして貴方。 「…ありがとう」 「ん? 何?」 彼には聞こえていなかったようだ。 「ううん、何でもない。」 ユカは笑顔で返した。 この時、通路が真っ暗なせいで分からなかったが、彼の顔は赤く火照っていた。 AM1:30 コウとユカ、十字路にて三人と合流。
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