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その後、ハル以外の二人は驚いていたが、説明すると、今度は王女であるユカに会えたことに大いに喜んだ。
カズキにおいては、彼女の小さい頃の補佐官だったため、涙を流す始末だった。
「やっぱり連れてきたんだね…」
半ば呆れた口調で問いかけるハルだが、少し笑って、
「それでこそコウなんだけどね」
と今度は感心したように言う。
「何はともあれ、読心術のつかえるお前の方がすごいんだけどな。」
「ははっ
まぁ、絶対に助かろう。」
「あぁ。」
城下町門が見えた辺りだった。
「護衛、いるね…」
ハルが呟く。
ハルは何と言っても視力が群を抜いて優れている。
きっと間違いないのであろう。
「ここからしか無理だよなぁ」
ケンは呟く。
「強行突破あるのみだ。」
カズキが静かに言った。
「僕ら三人は突破、コウはユカ様の護衛しながら突破した道を走る、いいね?」
「任せろ。」
そして、ハルの一歩から作戦は始まった。
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