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僕→おじさん
全然完璧じゃなかったっすよ!
おじさんの作戦、全然完璧じゃなかったっすよ!!
今日、4時から始まった講師会議で、今日の教室の状況や来週のカリキュラムについて話し合われた後、主任の
「他に、何か議題がある先生はいらっしゃいますか?」
という言葉を合図に私はハイっと元気に立ち上がり、
「先日のうんこの件ですが、私がやりました。ウケ狙いでした」
と言いました。出来るだけハキハキと、ヘタレないように言った僕は、気狂いピエロでした。
その後講師室に流れた冷たい空気を、僕は一生忘れないと思います。
自分でも、何故おじさんの作戦に乗ってしまったのかわかりません。たぶん、この日記でこれ以上うんこネタを続けたくなかったからだと思います。僕はこの日記をこれ以上汚したくない。
あー、さっき主任が交番に電話をかけ、すっごい重たい声で「犯人はうちの職員でした。ウケ狙いでした」と言っていた後ろ姿、きっと一生忘れません。
あー、僕の中で何かが終わって行きます。何かが終わる時って、何でこんなに悲しいのでしょう?
僕は雲一つない冬の空を見上げて泣きました。
おじさん、僕はこの冬を乗り越える事が出来ないかもしれません。
そうしたら、そうしたら、おじさん、僕と一緒に暮らしませんか?どこか、温かいところで暮らしませんか?
昨晩の恋人との事は、話したら涙がこぼれちゃいそうなので多くは言いませんが、電気アンマを使った、すっごく屈辱的なプレーだったとだけ伝えておきます。
今日も冷えます。温かくしてお休みください。今日からは、僕の努力で、警察は来ません。
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