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待ち合わせの目印は龍虎丸とゆう船だった。 香野と高田は龍虎丸の前に立つ男に話しかけた。 「すいません。井上さんですか」 香野が男に話しかける。 男は港には不釣り合いなス―ツをきた香野と高田に目をやると待ち合わせの相手だと気付く。 「もしや、香野さんと高田さんですかな?」 「ええそうです」 「お待ちしてました。どうぞ乗ってください」 「では失礼します」 そう言うと香野と高田は船へと乗り込んだ。 「今日は海が穏やかですが少し揺れますので気をつけてください」 そう言うと井上と呼ばれた男は船を進め始めた。
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