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『かずよし君(笑)
こういう事なら教えてよ。』
意外なセリフを吐く愛。
『何の事や?』
梅垣に隠し事などないので頭に?がいっぱい浮かぶ。
『確か2階に越して来た子って西さんやね?』
『ああ。』
『じゃあやっぱりそうやん。
焼き鳥屋の横の店の名前見てみなよ。』
『横?』
梅垣は愛に促され焼き鳥屋の横の店を見る。
するとそこには「西屋」
と看板が掛っていた。
住人でありながら梅垣は空いていたテナントに居酒屋が入った事に全く気が付いていなかったのだった。
『どう?』
愛はますますニヤついた顔になる。
『どう?って何が?』
梅垣はあえてとぼける。
『これって2階の人の店やんな?』
『どうやろな?』
まだ梅垣はとぼける。
『じゃあ今度確かめに行っときますか?』
ここで愛に代わり松井が口を開く。
『何でお前らが行くねん!』
梅垣は阻止をしようと直ぐに口を開く。
しかし2人はすでに行く気満々で怪しく笑って居た。
やっぱり嫌な予感って当たるんや…
梅垣は新たな出会いに心ときめかせた事も忘れ気が重くなったのだった。
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