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未成年の2人は酒を買い込むと(本当は飲酒禁止です)楽しく喋りながら酒をくみかわした。
…いつか時間も遅くなり夜も更け12時頃になった。
梅垣はスーパーでバイトをしていたので実は明日6時には起きなくてはいけない。
『愛ちゃん…悪いけど明日オレ早いしもう寝ーへん』
梅垣はほんのり紅くなった顔で愛に言った。
『私も眠くなって来たしいいで』
彼女はホステスながら酒にはあまり強くないらしい。
とりあえずこんな感じで2人は酒を片付けた。
次は布団…
(問題発生)
布団は梅垣のシングル布団1組しかないのである。
同棲では無いし2人一緒に寝る訳にもいかない。
(ヤバいな…)
梅垣は大して賢くない頭をフル回転させて考えたが解決法は見付からなかった。
『私…夏やし布団無しでもいいで』
ここで口を開いたのは愛だった。
『女の子やし風邪引くかもわからんからそうはいかんやろ』
『いいって』
『…仕方ない!愛ちゃんオレの布団で寝て!』
女の子にここまで気を使われては情けないと梅垣は男気を見せた。
『ここはかずよし君の家やしそれは悪いって』
『いける、いける。新聞でも被って寝るし』
梅垣はニコッと笑った。
『ホンマに大丈夫?』
愛は念を押した。
『大丈夫、大丈夫』
安受けあいをする梅垣についに
布団=愛
新聞=梅垣
と今日寝る場所は決まった。
『おやすみぃ』
愛が布団に入りこのセリフを言った所で梅垣は電気を消して新聞に体を入れた。
しかし…
やはり夏とはいえ真夜中は寒く新聞などでとても寝れる状態ではなかった。
(寒い、下が硬くて寝にくい…何で自宅でこんな我慢大会してるんやろ?)
梅垣はすっかり酔いも醒めた頭でそう思っていたのであった。
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