兄ちゃん…頼みあるねん

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梅垣の朝は早い。 彼は某大型スーパーで早朝~昼までのシフトで食品部門で働いている。 彼の出勤時間は朝7時、 起きるのは5時55分でシャワーを浴びてから6時半に家を出て愛車DUOでスーパーまで行くというパターンである。 この日も彼は朝から仕事をしていた。 愛がホステスなので最近就寝が遅くなり寝不足気味ながらしっかり働いていた。 ~開店~ 早朝から働く梅垣にはホッと一息つける瞬間でもある。 ちなみにここで帰るバイトは多い。 梅垣は後3時間残るので煙草を吸いに従業員入り口にある喫煙コーナーに行った。 すると彼と同じ部門で同い年の池谷という男が現れた。 池谷は10時までである。 『おつかれ~』 煙草を吸う梅垣に池谷が声を掛けた。 『いいな~…後3時間変わってくれや』 梅垣が答える。 いつもの会話である。 ちなみに池谷は梅垣の現状は家出~愛同居まで全て知ってる人物である。 そんな2人はしばらく会話して煙草をふかしていた。 すると… 『そういや今日、君の家遊びに行っていいか?』 池谷は言った。 『いいよ。』 『んじゃ君がバイト終わる1時頃店来るから一緒に家に行こうや』 『ええで』 『んじゃ一旦帰るわ』 『オオ』 帰って行く池谷に梅垣は手を軽く挙げると彼は再び休憩を終えて持ち場へと戻っていった。
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