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栄養失調
段々と体が怠くなってきて
私も妹も布団から起き上がることが出来なかった。
朝になると近所の友達がピンポンとベルを鳴らす。
「ひかりちゃん、ひかりちゃん」
体が動かない。
いつの間にか聞こえなくなり寝てしまった。
毎日のように友達が来てたが、そのうちベルが鳴らなくなり友達の声しか聞こえない。
一度起き上がり、玄関に行くとベルの線が切られ、ぶら下がってる。
おばあさんに電話しようと受話器をもち、電話番号を回すが、かからない。
諦めて、寝ることにした。
母は段々と家に帰らなくなった。
帰ってきたとしても夜中に酔っ払ってだった。
これでは、病気になるかもと私は考え出し、
妹に私は、「学校に行こう」
妹「嫌…。」
私、「給食が食べられるよ」
妹 「…。」
母が留守なので
私は妹を置いて学校に行くことにした。
学校に行くと
先生が「もう体は大丈夫?」
と…。
私「はい。」
学校の給食は、美味しかった。
家に帰り妹に
「学校行こう。」と言ったが、寝ていて返事がなかった。
何日かたち、担任の先生から職員室に来るように言われた。
すると私の担任の先生と妹の担任の先生がいた。
妹の担任の先生が、「妹さんは、なんで学校に来ないの?」
私「学校に来たら給食が美味しいと言ったけど」
先生、「妹さんを連れてきてね」
私「はい。」
その日から毎日妹に学校へ行こうと話した。
それでも返事がないので、
ある朝、無理矢理着替えさし、家の外に引っ張り出した。
妹の足はフラフラ、途中で何度も休憩しながら、やっとの思い出、学校に着いた。
8時には家を出たはずで、学校まで、いつもなら10分で着くはずだが、学校に着いたころには、授業が始まっていた。
妹を教室まで連れて行き、先生に妹を預けた。
休憩時間に妹が気になり、妹の教室まで行くと、妹の先生がローカに出てきた。
先生 「妹さん、ずっと机で寝てるよ」
「顔色が悪い、熱はないみたいだけど家に帰った方がいいんだけど…。」
私「給食を食べてからに」
先生 「家にお母さんは、いるの?」
私「仕事です。」
先生「じゃあ保健室で寝かすから」
私 「はい。」
6時間目が終わり、妹を保健室に迎えに行くと、
保健室の先生が「家に帰ったら、お母さんに妹さんを病院に連れていくように言ってちょうだい」
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