序章

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杜人はビールを飲みながら昔を思い出していた。 (小鈴…先生……) 頭の中に一人の女性が浮かぶ。 (今俺は…あなたと同じ部屋に居ます……あなたと同じ椅子に座っています………でも…あなたが居ない…) 暗い顔をしながらビールを一気に飲み干す。 (なんであの時…助けられなかったんだ……なんで好きだと言えなかったんだ………なんで……) この人を思い出すと後悔と共に胸が張り裂けそうに痛む。 そう全ては杜人が高校一年の時に始まった……
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