第一章「入学式」

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暖かい………もの凄く心地いい…… ?「…り…と」 誰だよ………人が気持ち良く寝てるのに…… ?「もり…と」 あ~うるさい………静かに寝かせてくれよ……… 母「杜人!!」 杜人「だぁー!!うるせぇよ!!静かに寝かせろ!!」 言った瞬間綺麗な右ストレートが杜人の顔にはいる。 布団の上でもがいてると 母「うるさいじゃないでしょ!!今日は入学式でしょうが!!さっさと支度しないと遅刻するよ!!」 杜人「入学式?あ、あぁ!そうだった!今日入学式じゃんかよ!!」 時計を見ると8時15分。 学校まで10分はかかる。 そして入学式は8時30分から。 馬鹿でもわかる完全に遅刻だ。 杜人「なんでもっと早くに起こさねぇんだよ!?完っ璧に遅刻じゃねぇか!!」 ドガッ! またもや綺麗な右ストレート。 母「起こそうとして『あと三分したら自分で起きる~』って言って15分たっても降りて来ないから起こしにきてやったんでしょーが!」 杜人「俺のあと三分っつたらキリがないのわかってんだろ!!」 母「へ~そうやってお母さんのせいにしちゃうんだ~じゃあトイレにあったエッチな本を紗夜ちゃんに見せちゃおうかな~」 紗夜とは俺の幼なじみである。 杜人「い、いや、それだけは………ってなんでそんな物見つけてんだよ!!」 母「私に見つけられない物は無いのだよ。ふふふ」 と不適に笑い始めた。 (なんかもぉ相手するの疲れた…) 杜人「着替えっから出てってくれ…」 母「早くしなさいよ~」 そう言って出て行った。 (はぁ初日から遅刻かよ…)
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