第一章「入学式」

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杜人(人か………) 一人の女性が花壇の花に水をあげている。 歳は22、3くらいだろう。 肩甲骨くらいまである漆黒の髪を後頭部辺りで束ねている。 遠目で見ているので細かくは見えないが顔立ちはキリッとしており綺麗に整っている。 杜人「………………」 その姿に杜人は見とれていた。 桜の舞う中に佇むその女性があまりにも綺麗で。 杜人(なんて………綺麗なんだ………) ふいにその女性がこちらを見る。 そして杜人に向かい微笑みかける。 杜人「!!」 杜人は我に返り校舎の角を曲がって逃げる。 杜人(はぁ……はぁ…なんで俺逃げてんだ?)
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