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そんな私も高学年になり、少しずつ悪さを覚えた。
相変わらず勉強や遊びは好きだったが、仲の良い友達と悪さをするようになった。
悪さと言ってもゲーム感覚での万引き。
良し悪しが分からない年ではない。
見つかるかもしれない。
いや、大丈夫。
見つからない。
そんなスリルがたまらなかった。
もしかしたら似た境遇の人も居るかもしれない。
世の中の色んな人が歩んだ道かもしれない。
だがこの時の私には理解できなかった。
私にとってはこれが親に対しての抵抗だったのかもしれない。
もういい子でいるのに疲れた頃だったから。
そんな私が嫌いだった。
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