タケル15才

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(ったく!なんなんだよサンタのやつ!)       家路を早足で歩くタケルが目にしたのは、またしても赤ジジイだった。       道端でサンタが指折り数えながら考え事をしている。       こちらに気づき、アタフタし始めるサンタ。        サンタ「や、やあ!タケルくんじゃないか! やたら大きくなったね♪   わかってたよ!おじさん全部わかってた!   そ、そうだ。 君に見せたいものがあるんだ!   壁もガラスも…」       パントマイムしようとするサンタの言葉をさえぎる。       「それはさっき全部見たっちゅーに! 子供に夢を与えるサンタが、白々しい嘘はつくなよ!」       サンタ「う゛う゛、じょびばれんぜじだ」       (ジョビバ連…どこの秘密機関だ…。 ぇ、それ、すみませんて言ったんだよな…。だよな?)
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