あるヒーローへの判決

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――コレハ、ナンドメダッケ? ……意識を取り戻すたびに、俺は怪人だったり、怪獣だったりと、今まで俺が悪と決め付けていた奴等になっている。そして、当然のように殺されていく。 そんな繰り返しの中でも共通する事。 それは最後に浮ぶ風景……。 幸せな、幸せだった日の風景。どの奴もただ 幸せでいたかった。 結局俺や 他の人間と変らない事を考えていて、ただ、その為に動いていただけだっのだ。 ――ナラ、ソレヲツブシテキタオレハアク? 違う 俺も悪じゃない。俺も同じ、ただ幸せになる為に闘っていただけだ。 ――ナラ、アクハナニ? 分からない……どんなに考えても考えはまとまらずゴチャゴチャになる。 沢山の記憶と思いが入って来てるんだから当然だ。そして 考えている間もこの地獄は進んでいく。 閻魔様の言葉通り、答えがでればこの地獄を出る事が出来るのだろう。 だが、それはいつの日になるのだろうか。 ――アア、マタ ハジマッタ――        ~fin.~
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