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ある神様が 知り合いの神様に訪ねた。
「なぁ、人間につけていても意味無さそうな物ってどんな物だろう」
「どうしたんだい、急に」
「いやね、調子に乗って沢山人間を作っていたらね 素材が足りなくなってしまったんだよ」
「確かに、60億は作り過ぎだな」
「だからどうにか素材を得たいのだが 急に何人も死んではバランスが崩れてしまう」
「そりゃそうだ 」
「だから全ての人から少しずつ必要なそうな所を貰っていこうと思ってね」
「なるほど、それはいい考えだ」
友達の神様は納得したように唸る。
その様子をみて神様は少し得意そうな顔した。
「だが君が失敗をしたのには変わりないぞ」
得意そうな顔を見た友達の神様が釘をさすと、神様はばつの悪そうな顔をする。
「分かってるさ、だからこうして埋め合わせに必死なんだろ」
「分かってるならよろしい、 さて要らない所と言ったな、まずは顔だと思うんだ」
「ほぅ、どうしてだい?」
「最近の人間は殆ど コミュニケーションをしないそうじゃないか。せっかくこっちはコミュニケーションしやすいように表情と言う物を作ったのに」
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