ま〇とし君

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私と同じ年、ま〇とし君、独身。市のゴミ収集員、ママにパチを教えた張本人! 今は亡き父親がこの店の常連だったそうな。 私が入ってからちょくちょく顔を出す。気に入ってくれてるのは有り難いのだが…こいつ、とんでもないKY男(T_T) カラオケは演歌ばかり歌う。親父が好きだったとか言いながら。 (それ自体演歌の世界だよ!) もっと新しい曲歌えよと言うと…我々の青春時代の曲を歌う。 (お前ん中ではそれが新しいのかい!) 一緒に来た人が私に興味を示そうもんなら、私より先に私の事を説明し始める。 (お前はワシの何じゃい!) ある夜、店に一人で来てラストまで居たま〇とし君。 ママと私に飲みに行こうと言い出した。 ママも一緒だし、まあいいか!とついて行った。 一軒目を出てママは先に帰った。 ま〇とし君、私と2人で飲みたいと言う。 (おいおい!どうなっても知らないよ!) 私は受けて立つ事にして、知り合いの店へ。 焼酎ボトルを入れて飲む。歌う。飲む。歌う。飲む、飲む、飲む、歌う… 二時間ほど経ったろうか… ま〇とし君ギブアップ宣言!1万円置いて帰りやがった!私は余裕で朝まで飲んで帰りましたとさ! それからというもの、ま〇とし君は来る度に『あんたはザルやん!悔しいからまた勝負しよう!』と言い続けてる。 (はいはい!いつでもかかって来なさい! 飲み代はお前持ちでな!) (*^-')ノ
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