2556人が本棚に入れています
本棚に追加
羞恥と期待で歪んだ顔を、見せて、と彼はいうのだ。
彼の指が、私の指を解いていく。
顔を見ると彼は、
「…いい顔…」
と言うと、私のくちびるを舐めた。
彼の指が、私を撫でる。
びくっ…っと反応すると、さらに執拗に撫でてくる、指。
はぁっ、はぁっ………
洩れる吐息。
彼は、そこを拡げると、中心に口付けてくる…
刹那、
体の中央を走り抜ける、何か。
がくがくっと、自分が揺れるのが判る。
「んっ……あぅ」
声を抑えることができない。
ちゅくっ……っと卑猥な音。
自分の痴態に、自分自身で興奮してしまう。
「……もぉ…清さん」
ちら、と彼は私の目を見て、また同じ行為を繰り返す。
私の懇願は、彼には通じていないのだ。
最初のコメントを投稿しよう!