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からだと、心。
ずっと別の物だと思っていたけど…
今、ひとつなんだと実感できる。
この快感は、今までの何よりも違う。
子宮の近くに、彼の存在を感じる。
すると全身に痺れが行き届いて、今まで出したことのないような声が、出てしまう。
「…ひとつに…なってますね、私たち」
こくこくと頷く。
頷くことしか、できない。
彼が、ゆっくりと律動する…
その律動に、私の体は支配されているのだ、と感じる。
「ああっ…はぁっ…」
律動に合わせ、漏れる声。
彼は、少し律動をゆるめると、私に舌を挿れてくる。
満たされているのは、体?
それとも…心?
両方だ、きっと、そうなのだ。
じゃなきゃ、こんな快感は、ありえない…と思う。
なにかが、私のなかで膨らんでいく。
それは、挿入の前よりも激しい懇願を、私にさせることになる。
彼の顔が、苦しそうに歪む。
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