2556人が本棚に入れています
本棚に追加
歪む彼の顔、うっすらと…瞳が見える。
出会ったときの彼と同じ瞳。
彼は変わっていない。
清らかな、水が流れている…
「…はぁっ…ぁん、清さん」
彼の背中に腕を回す。
「…なんですか、私は……もう………青葉、私は、いったいどうしたら…」
彼は、ほんとうに美しいなぁ、と思う。
自分を飾らない。
「わっちも…今までこんなこと、なかった」
「えっ?」
「清さん、わっちを…極楽へ連れていってくんさい」
彼は笑って、額ににじむ汗をそのままに、承知した、と言い放った。
ふいに来る、快感の嵐。
さっきよりも存在感を増す彼自身が、私の奥を揺する。
「ひっ…」
自分の大腿をかかえあげ、何かが来るのをひたすらに待つ、自分。
「あ、お、ば」
彼の声を聴いたとき、何かが私のなかで弾けた。
最初のコメントを投稿しよう!